« からだ旅 骨盤編 | メイン | アクセスバーズギフレシ会 »

2018年03月21日

地球暦シェア会

c2.jpg

今日は春分の日。

太陽黄経0度(太陽に対して、地球の位置が0°)、一年の始まりのこの日に、着付け・和文化の啓蒙を通じて女性のためのまなび場を提供されている日和荘の裕子先生からのお声がけで、地球暦シェア会を開催しました。

地球暦がお手元にある方ばかりにおこえがけしたクローズドのお話会。
当日のご家族の体調などでキャンセルの方もみえましたが、途中から参加される方もいらっしゃったりで、関東ではまさかのみぞれ雪も降ったという荒天のなか、お集まりいただきました。

地球暦とは太陽系の動きを円形と惑星を模したピンで表し、地球は一日ひとつ、その他の惑星はそれぞれの軌道にあわせて動かして行きながら観ることで、「今日はここ、今の自分はどこ」を、そして併せて太陽の光の量、太陰太陽暦、二十四節気(春分秋分夏至冬至など15度づつ区切られ気候にあわせた名前が付けられたもの)、雑節(それだけでは補えない入梅や半夏生などの時候)などもひと目でわかり、暦の中に生き、根差す自分をビジュアルとトピックで確認することができる暦。

それは、普段使っている番号つきの引き出しがついた箪笥のような横並びの配列のグリゴレオ暦からは知ることができない、新鮮でありながらも落ち着く場所を見つけた安心感のある感覚。
自分の予定やコンディションを記入したり照らし合わせていくことで、宇宙のリズムと重ねて把握、調和できるのもとても面白い。

近江神宮で毎年立春のころにリリースイベントがあって、わたしは今年四回目。

シンプルであるがゆえに切り口も多様で、毎回テーマを変えて地球暦の見方をお伝えしてくださる考案者の杉山開知さん。あまりにも壮大すぎて、シェア会といえどもなかなかお伝えしきれないなあとぎりぎりまで何をお話するか、書き留めていくうちにノートはえらいことになり、ますます収集つかず。笑


c1.jpg

眺めているだけでもわたしたちの感性に添う(なぜか理由もなく、気になって仕方ない、ずっと見ていたい、という方がお求めになる)地球暦ですが、「どう使うか」ということにおいてはみなさん、いまいち困惑しておられる様子でしたので、今回は、いのちの始まりをご自分のお誕生日を起点としてさかのぼってスタートとし、今年の動き(予定)をフィックスするという提案をワークシートを用いてシェア。月の経(つきのみち)はまさに、月とリンクしていくこと、季節の極みの中に次の季節のはじまりがあることは、まるで胎児が抱く卵子のようであったり、女性が命をつなぐことは、いつかお聞きした家紋のお話ともつながったり…。

円は縁、そして年とは円が語源であるとのこと。
季節の語源は、生まれたその人そのものをあらわすこと。

そして、ずっと二十四節気の表す季節のことばの美しさに気を取られていたんですが、この二十四節気とは月の暦に対しての太陽の動き(光を通した季節の流れ)なんだなあということに改めて気づき、12回の望朔を繰り返す月の暦のなかに差し込む、19年の中に7回という太陽暦の天文数学的なもの(長期的に言えばメトン周期)をとても情緒的に表したものだったのだなあという今さらながらの驚きもシェア。

明治維新のどさくさのグレゴリオ暦への改暦にともなう政府の台所事情的な話や、裕子先生がおっしゃった着物の昭和以降の衣替え事情、「つわりとは異物との出会いによる反応である」という医療者の言葉…あれこれ出ましたけど、私たちに女性の耳にも心にもしっくり来ないと思ったら男性寄りの感性なんですね。

男性の理解が深まると(簡単には深まらないかもしれないと思うようなこともありますが)、理論裏付けなどを求める言葉だけでなく、女性が太陽である、と誇りをもって生きてみせることで、また世の中も名ばかりの多様化を越えたものになると信じたいなあ、と…お話をしながら思いました。

御参加下さったみなさま、つたない話でしたが聞いていただいてありがとうございました。
「聞けなかったわよ!」という方にもあらためてまたシェアできる時間を設けられましたらと思っております。

c3.jpg

一日しかない、太陽系惑星の配置。

わたしはどこ? 今日はここ。

投稿者 あつこ : 2018年03月21日 21:11

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://tsuruga.xsrv.jp/mt/mt-tb.cgi/2316

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)