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2018年03月16日

はじめての名田庄

先日、初めて名田庄をお訪ねしました。
名田庄といえばナターシャセブンと浜美枝さんと中村伸一医師というイメージ(そうとう偏ってるよね)。
あと、名田庄漬け。おいしいね。

若狭は暦にとても縁がある、ということを何年か前に聞いて、そういえば暦会館ていう村の施設があったなあと思いつつ気になりつつそれきりだったのです。

先日、ちょっと所用で小浜に行くおりに寄ろうと思った神宮寺が、お水送りの神事のため数日間立ち入り禁止とされていて…、そのあと、レイラインのことと暦のこと、読んでいた本など、ふと重なることがありふたたび思い立って車を走らせました。

小浜から入ればもっとスムーズな道だったのでしょうが(帰り道がそうだった)、行きはわからずいったんおおい町に入ってから山のほうに向かったので、昨秋に勉強会で行った御嶽山詣りみたいな、霊験ありそうな山道、きのこを模したかの独特な形の施設の建物や子供たちが遊ぶ固定遊具があり、この道でいいのかなと不安になるようなちょっと異空間な感じがとてもわくわくしました。

冲方丁(うぶかたとう)原作の「天地明察」という江戸時代のお話(私は観てないのですが、岡田准一さん主演で映画化もされています)のなかに、土御門泰福という人が出てくるのですが、その人の祖が名田庄に由来ある土御門家であり、さらには陰陽師の安倍晴明がご先祖であるとのこと。
土御門家は京都の加茂家とともに天皇に仕える省庁のなかにある「陰陽寮」という暦、天文、易をつかさどる部署の中で、永きにわたり暦づくりに携わっていたとのこと。

かつては暦を読んで遷都など政治の大きな動きの決め事があったこの時代。
その動きが名田庄から発信されていた、ということだったのですね。

暦会館はそれほど大きな建物ではないのですが、資料をみたりお話を聞いたりして、結局2時間ほどじっくり滞在してしまいました。

近江神宮でみた漏刻(水時計)を模したものや、神事の際に6時間ごとに行法を行うために正確な時間を取る香時計、星や月の動きを読むのにつかわれていた測量機や望遠鏡など、現代のものに比べるとかなり素朴なつくりなのですが、それを観察、記録と計算で読み調べて、太陽や月の動きと連動する精密な暦を作り上げた先人の知恵と熱意に圧倒されました。

わたし、日本史科を卒業していまして、古文書読みも1年間みっちりとやったはずなんですが…。笑
もっとまじめにやっておけばよかった…。

4月のはじめ、川沿いの桜並木はとてもとても美しく、村中がさくらいろに染まるとのこと。
またお訪ねしたいなあ…。

まもなく暦の上では春分を迎えます。

投稿者 あつこ : 2018年03月16日 09:41

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