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2017年08月12日

「身体日和」ワークショップ第2回(1日2公演)

昨日は着付け、和装文化を学ぶゆるりさんの教室、日和荘で、からだのワークショップ「身体日和」、全3回の2回目。

午前中と夜に一回ずつ、同内容をする、というジャニーズのコンサート方式です。笑

前回の脚をかるくおさらいしてからの胴。からだの支持体としての脊柱と、それをサポートする内臓とのコーディネーションなど。
アウターをカチカチにつかわなくても、姿勢は保てるんですよね。

着付けの先生からのリクエストで、生徒さんに向けてのお話なので、せっかくですから毎回着付けの時の姿勢や、着物の所作にかんするトピックスを入れていこうと思ってはいたのですが、それについては素人のわたくしがこちらから一方的に言っても的外れになると思い、これは毎回その場でいただいた質問にお応えする形になって来ています。

前回は、着付けをする際の紐を締める、指導されてる指の使い方、「こうすれば痛めません」と古来から口伝されてきたことを、解剖、構造的に説明すると…という、答え合わせ的なお話。

今回は、着物をきて写真を撮られるときのポージングについて。

帯留めのあたりで軽く手を重ね、胸を張って、肘を引いて、にこやかに…。

それはもう、日本の美、エレガントなのですが…。

着ている側からすると「しんどいし、きっちりし過ぎてきつい感じがする」

とのこと。

指導者からは「お尻の穴を締めて、丹田を意識、胸を張ってあごを引きましょう」とさらに言葉でのアジャストが入るけど、さらに締めて、さらに締めて、また苦しい…緊張感。
これ、出来てるの?という不安感。
笑顔もひきつりぎみ…笑

そのお話を受けて、骨盤底の資料を出して来てお話をする。

お尻の穴の位置、膣の位置、自分でわかっていますか?

指導者のお尻の穴の位置と、聞き手のお尻の穴の位置の認知が違うと、からだの再現性は異なったものになります。先生のお尻の穴は、膣がわを感じていて、聞き手のお尻の穴は、尾てい骨を感じているとしたら?

肛門三角と会陰三角、三つの穴の距離感、ガイドとなる骨の位置…。

資料みて、骨格模型見て、触って、探って…。

で、立って、さきほどのポージング。
「あら、らくやわ」
と、皆さんニッコリ。

胸を張らずとも胸が開いて、あごが上がらずとも顔が前を向き、肘を引きすぎず、胸の前で重ねた手もやわらかな印象。

胸を張り過ぎると逆に突き出てしまいがちな腰も、すっとうちに収まる。
肛門を締めて押し込んでいた感じとは違う、安定感。

帯任せにして帯に姿勢を寄せていくと、着物を着ること、ってしんどいんじゃないかな。「帯があるから姿勢が伸びるんですよね」も一理ありますが、もう一つ奥にあるからだは、そのときどうしたがっているんだろう。
帯とからだの間に見えないスペースを感じてそこに委ねること。そのコツは上半身がどこまでか下半身はどこからか、という認知の塗り替えも含め、形だけの姿勢指導ではなく、からだの中身が、奥行きがどうあるかを知るのも大事だと思います。

仕舞いどきに、ゆうこ先生が連れて行った骨格模型と、着付け練習のボディ(ミヤコちゃん、)を並べて写真をとってくださっていた。

hiyori1.jpg


ああ、生徒さんに今日のことをお伝えしてくださるんだな、お伝えしたいことを受け取ってくださったんだな、と嬉しかったです。

わたしはワークショップ中、ほとんどからだに触れませんが、自分でからだを知ると、勝手にからだがゆるみ、いつもなら横向きじゃないと寝られない人も、畳に身体を預けて、いつしかうとうと。

hiyori2.jpg

ゆうこ先生も、午前中にワークショップを受けて、午後から五時間、昼寝(?)してしまったそうです。笑

ワークショップ中は寝息がマジ寝になりそうになる前に、お声がけします。笑

高い枕やマットレスなんて買わなくても、からだ次第なんですよね。

皆さんのレスポンスから、またたくさんの学びをいただきます。

ありがとうございました。

投稿者 あつこ : 2017年08月12日 20:42

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