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2017年03月19日

明日は春分の日。

去年の今日の記事ですが…
春分にまつわるおはなしです。

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明日は春分の日。
春分の日は「Vernal Equinox」です。

equinox(イクイノクス)は「昼夜平分時」。

春分は太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜が(ほぼ)半分ずつの中庸の日。
陰陽のバランスがもっとも良いこの日は、世界中でも、いろんなお祝いがされています。
日本でも春分、夏至、秋分、冬至の特別な日に、神社などでは鳥居の正面から陽が登ったり沈んでいったり、陽の光を神社に取り込んでゆくように造られていたりするそうです。

この特別な節目である春分の日を、大事に過ごせたらいいですね。

毎月書かせてもらっている、フリーペーパーUNOのコラムにも、春分にからめてのことをかきました。
掲載そうそうではありますけども…せっかくのタイミングですので、お手元に行かない方にもご紹介させていただきます。

院の待ち合いも、春分の日から、あたらしい地球暦に貼り替えます。
地球暦に出会わなかったら、こんな文章は書けなかっただろうなあ。
この暦がなにをみちびいてくれるわけでも、たすけになってくれるわけでも、はたまた何のセラピーでも宗教でもないけれど(笑)、わたしたちは母、妻、女性、娘、はたらくひと、などたくさんの役割を不器用に着替えながら今をそれぞれ生きる「人」のあつまり。

人生は選択のくりかえし、迷い、なやみ、揺れることの繰り返しだけど、そのなかに偶然も必然もあることを思い知らされ、それをいつしか縁と呼び、それに救われ励まされてわたくしたちはまた歩けるのだろうなと思う。

無数の、あまねく星を人とその人生になぞらえたとき、そこにはきっとなにかの引きわせがあること、それを信じてみてもいいな、その羅針盤として暦のことをもっと知れたらな、とわたくしはおもうのです。


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冬至からじょじょに日が長くなっているのを目で感じつつ、行きつ戻りつしながら寒さが緩むのを身体で感じつつ…この号がお手元に届くころ、暦の上では春分を迎えます。
春分は、冬至から夏至にかけて光の量が増え、追って立春の頃から熱の量が増えていき、熱が光に追いつくころ。それはさながら始まりの中に始まりがあって、追いかけながらぐるりとめぐっているように見えます(ちなみに夏至から冬至にかけて光の量は減り、追って立秋のころから立春まで熱の量が減ります)。ちょうどこのころから、春らしいうららかな陽気が本格化します。
そういえば女性の身体も、始まりのなかに次の始まりがある。
女性が女の子を宿したとき、その女の子(胎児)の中では実はすでに卵子が産声を上げているのをごぞんじでしたか?
しかし、誕生から第二次性徴のころまで、その卵子たちは女の子のお腹の中でしばらくの眠りにつきます。
はじめての月経を初潮と呼びますが、「潮」は白川博士によると、朝方の干満を指すとのこと(夕刻の干満を汐)。しばらく眠っていた卵子が朝、目覚めるかのように、女性としての身体の活動を始める。
ここにも始まりのなかに始まりがあるようで。
昨年末ごろ、縁あって予定日まぢかの妊婦さんを月満ちるまで3日おきくらいに触らせていただいていたことがありました。
妊婦さんに触れるとあらためて、ひとの身体は水で満たされ、気圧とからだのなかの水圧はつねにせめぎ合ってゆらいでいるんだなあと感じ入ります。
水面のような身体に触れて、その波紋の広がりを眺めていると、ときおりぽちゃんと魚が跳ねるような赤ちゃんの動き。風が止んだな、陽がさしたな、という風景にも似た変化が、身体に映されるさまはめまぐるしいようで、ゆったりと、一瞬が幾重にも重なり、終わりがないかのようです。
4月、また、いろんなことが始まりますね。
先月号に書きましたが、三寒四温の揺らぎにあわせて、身体はゆるみ始めています。スタートはいろいろと気が張ることも多いですが、身体はすでに始まりの準備、どこかゆるんでくれている、と思ったら、すこし、ほっとしませんか?そして、そのなかにまたなにかあたらしい始まりが包まれていると感じられたら、なんだかわくわくしませんか?
身体は、たぶんそれを考えるでなく感じている…。
なんだか勝手にそわそわ、うずうずする、春の身体を楽しんでくださいね!

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投稿者 あつこ : 2017年03月19日 13:54

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