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2016年08月01日

施術雑感

最近、ご紹介か口コミかはわからんのですが、子どもさんをみる機会が少し増えてきました。


サッカーとスイミングに通う小4の男の子。
おかあさんと弟君とはじめて来院。

おかおをみてご住所をみて、そうだ、おかあさんは産後メンテなどでときどき来てくださった方だなあ、と思う。

脚の付け根の痛み。
だいたいこの年くらいの子って連れてこられてももじもじしておかあさんのお顔を何度も見ながら、言ってくれるよう促す感じなんだけど、自分からテキパキ話して、言葉づかいも大人っぽい。

でも、しっかりとした口調で話しながらも、身体は落ち着きなくそわそわ、眼もきょろきょろ…

ある動きで「痛ッ!」と声が出るような痛みが脚の付け根にある。

指標評価のための、脚の付け根以外の身体全体の何方向かの動作チェックも、いちいち細かい動きが邪魔をして、大きな動きがきれいに出ない。

こういうときに、痛いという場所を何とかしようと思ってアプローチチしても意味がないので、動作チェックのあとはそこには触れず、ひたすら呼吸運動をうながし、何度か立ったり歩いたりした時の足の接地の印象を確かめる。

だんだん重心が下がる感じ、腰をそらさないのに胸が広がって、背中がある感じ。膝下がある感じを引き出す。

眉間のくもったようなこわばりが消え、細かいまばたきが減る。

で動作チェック。
「あーー…なんか、あんまり痛くねえです…えへへ」と、本人。

「からだの感受性の強いお子さんなんやろね」とずっと横で見ていたおかあさんにいうと、「あの、こころも…ちいさいころから…いろいろあって…」とちょっとほっとしたお顔になり「ほんで、前屈でこんなに身体が前に倒れるの、初めてみました。小さい時からほんとに身体がかたすぎて心配で…」

わかります、っていいのかどうかはわからないけど、タイプは全然違うけど、うちもそうだった。

学童野球にいたけど、卒団する最後までキャッチボールもまともにできなかった、試合に出れてもうれしいのに集中力が10分くらいで切れて、だんだんつらくなってくる、こころと身体がちぐはぐで、怒ったりふてくされてばっかりいた息子のしんどさが今となっては、よくわかる。

うちの子のこれくらいの時は、わたしも知識が結びつかず、力になってやれなくて、「努力不足だ」と練習に付き合ったりしたけど、あの時の母としてのもどかしさ、施術者としてのくやしさがあっての今がある。

息子がそこそこ運動できる子だったら、こういう子や親御さんの悩みは拾えなかっただろうな、と思う。

まだまだ知っておきたいことはたくさんある。
お役に立てますように。

投稿者 あつこ : 2016年08月01日 15:50

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