« 週末の空き状況について | メイン | 【ご体験談】 ヨサ&整体 永平さま »
2012年11月27日
「うまれる」
このところ、ブログが空き状況更新ばっかりで…さみしいです、なんていわれてしまって反省しています。メルマガではかなりフリーダムにいろいろ書いてますので、どうぞご登録ください。
ちょっと前になりますが、映画を2本観ました。
ひとつは、「うまれる」。
敦賀市内での上映だったので、観にいった方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
この日は、夏から楽しみにしていた東京での勉強会、息子の野球の試合、そしてこれ、と3つの予定が入ってしまい…でも、この映画は息子といっしょに観ておきたくて、2週前にあった福井での上映に行こうかとまで思ってましたが、息子が急病のため、断念。
「もし雨なら…」とか「こちらを優先するならこれとこれはパス」という風に悶悶とシュミレーションしていましたが、結局勉強会は断念し、午前中は息子の試合に、で、帰ってお一人ご予約うけたあと、夜からの部の上映に行って来ました。
息子には「あなたと見ておきたい映画があるんだ」とだけ言って連れて行ったのです。小5男子というお年頃の息子にはなんだか居心地の悪さを感じたようで、見終わった後も、なんだかどんな顔をしていいのかわからないのか、とても怖い顔をしていました。
帰り道、「どうやった?」と聞くと、「別に」と案の定、そっけない返事。
「まあ、感想はいわんでもいいよ。あなたが大きくなって、好きな人と結婚して、その人の間に子どもが出来たとき、ちらっとでも今日のことを思い出してくれたら、それでいい」と言うと、「……思い出さんことはないやろな」と言って、それっきり押し黙ったまま、車の窓の外の、雨が降るのをじっと見ていました。
「そうや、ごはん食べて帰ろうか。おかあさん、あそこ行きたいねん。」
「どこ」
「トマオニ。トマトアンドオニギリ」
「…おかあさん、アホやな。ほんまアホ」
「あはは」
「あはは」
帰ってから、息子の小さかった頃の写真がむしょうに観たくなって、初めて息子といっしょにみました。
一番いろいろあったときだったので、なかなか見る気になれず…敦賀に戻って来るときにプラケースに入れたままだったのを、こないだ家を整理したときに見つけてはいたのですが、その時もそのままいれものを移し替えただけで…。
息子も、初めて見る写真を何回もめくったりもどったりして、ぽつんと
「ああ、おれ、大事にされてたんやなあ…」
という言葉が出て…
そんな思いをさせてしまってたんやなあ…と、あらためて息子とわたしのなかの埋められなくなっていた溝の深さのおおもとを思い知らされたのでした。
この頃は、あたらしいことができることひとつひとつがいちいちうれしかったけど、今は、できないことをいちいち怒る日々。
先日もあることで怒ったのですが、それをうけていつもなら暴れまくる息子が「おかあさん、そこを飛び越えたところ、みんなができてるところをできてないって怒るんじゃなくて…そこまでしてほしいのはわかるけど、今のおれにはここが限界やの。飛び越える前のこの限界のところができてきたことをまずほめてほしかったんやって、もういいかげんおれのほめかた覚えろ」と言って怒ったのに驚いた。
息子のありのままを認めることのむずかしさを知る。自分の不足を息子にぶつけすぎだったんだなあ…
そして、ぶつけられっぱなしだった息子が、やり方を示してくれることを覚えたという驚きと。わたしのほうが成長してないのだということもあわせて教え示してくれた。
まだまだ、手も目も離してはいけないんだなあ。
「うまれる」以降にうまれた、あたらしい感情と息子との関係性でした。
そして翌週観にいった「天のしずく」について。
メルマガにはかいたんですけど… 料理家・文筆家の辰巳芳子さんのドキュメンタリーです。
ずっと前からその文章もお料理も好きで…
さかのぼったら、2回ブログにも書いてました。
もう6年も前になるのか…
http://tsuruga.xsrv.jp/nozomi-seitai/2007/03/post_317.html
http://tsuruga.xsrv.jp/nozomi-seitai/2007/08/post_370.html
やまいを得た人へのこころの寄せ方、そのことば、さらにことばにならない部分をのせた「いのちのスープ」。なにも、言えませんでした。
こちらも、読んでみてください。ぜひ。
http://www.1101.com/tatsumi_yoshiko/2012-11-02.html
投稿者 あつこ : 2012年11月27日 22:18
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://tsuruga.xsrv.jp/mt/mt-tb.cgi/1764