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2009年05月16日

「つるつるいっぱい」

液体が表面張力でいっぱいいっぱいまで入ってる状態。すりきりいっぱいよりも、さらに盛り上がってあふれるかあふれまいかと言うところまでをあらわしたさま。
わたしが一番好きな福井弁です。




今日のクライアントさんが施術後、「おわるといつも不思議な感覚があるんですが…今日は今までのなかで一番不思議な…へんな感じでした。えへへへ、でもすっきりしました」と笑顔。

ベッドが、波に浮かんでるようにゆらゆら揺れて、でも寝てるんじゃなくて整体を受けてるっていう意識ははっきりしていて、だれか…おばさん2・3人が近くで次の自分の順番を待ってる風で、「この人も疲れてるんやねえ~」って自分のことをみて話している…というものだったそうです。

波に浮かんでるようにゆらゆらする感じは、わたしも練習会などで経験があるのですが、大きなビート板に載せられて、揺らされるでもなく波に漂うような…そんな感覚。

からだの中の液体の流れを感じているみたいです。




飛行機や船から下りたあと、しばらく身体がゆらゆら揺れている感じがあります。
三半規管や耳石器の苦手とする移動空間に過剰に適応し、静止空間に戻ったとき本来の機能が復帰できない状態…をいうそうですが、からだの中で起こった波が収まらない状態なのでは?とも思います。

水を張った水槽を持ち上げて揺らし、また台の上に置いても、中の水はしばらくは引き波のように揺れてあちこちにぶつかって、そしてしばらくののちに収まっても、うねりはまだ残っていますね。それが、人の体の中でも起こっているのではないかしら?ということです。

めまいが続く人とか、妊娠中のつわり、飛行機や船に乗るのを仕事にしている人が訴えるからだの不調に共通するものがあり、そういった方はからだの中の水の動きの感覚を拾いすぎて起こることとも何か関係があるんじゃないかな~と思いながら、からだを触っています。

あと、共通して、眼圧が高い人、むくんでる人ってのも統計的に(個人的になのでわずかなもんですが)あります。



お風呂のなかで、自分のからだと、水圧がせめぎあう感覚、気圧とからだの中の水圧がせめぎあって生まれる感覚…そういうのを感じて、そのイメージでからだを触らせていただくと、いろんなものが手のひらに吸い付いてきます。季節すらも、生きた教材です。



からだって、ふしぎで面白いですね。
そして、ちょっと怖い。

からだを預かるって、なんて怖い仕事をしてるんだろ…と思います。


あと、うちは完全予約なので、枕元でだれかが順番を待つということはありえないので…。
おばさんがなんかがやがや言うのはよくわかりませんが…だれかいらっしゃってたのかもしれませんね(笑)。わたしはまったくそっち系はなにもみえないのでそのへんはなんとも言えませんが…。


あしたは、クラシカルオステオパシー初級、最終です。

先の4回を受けて、その歴史、哲学や理論の奥深さ、技術の静けさの中にある動のコントラストに圧倒されて、まだオステオパシーの哲学や理論を理解する、スタート地点にこれっぽっちも立ててはいないと痛感するのみなのですが、自分がぼんやり手のひらで感じていたことは多分、こういう生理的な何かと関連付けて考えることはできまいか…と思うに至らしめるヒントを盛りだくさんいただいています。

イギリスの本校での講義のエッセンスがふんだんにつまった、とてもぜいたくなこの講義をその場で理解し得る知識も経験もなく、ダダ漏れするわが脳みそが呪わしいですが…明日もまた一日、実りある勉強をさせていただこうと思っています。

と言うわけで明日は、終日お休みをいただきます。
また、来週からよろしくお願いいたします。

いつもありがとうございます。

投稿者 あつこ : 2009年05月16日 20:12

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