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2005年10月15日

おまえのような花だった

平日はすかっと秋晴れでしたが、週末はあいにくのお天気になりました。
今週はちょっと事情があり、毎日お昼間に1時間ほど外出しているのですが、
ママチャリを走らせていると、ほんのり甘いかおりが風に乗ってあちこちから。

きんもくせいだ!

もう、そんな季節だったのですね。
こどもの時、初めてお花がいいかおり、と思ったのってきんもくせいでした。
あまくて、わかりやすいかおりだものね。
で、芳香剤なんかのにおいにがっかりしてみたり(笑)。

香りは、いろんな記憶をたぐりよせてくれますね。


甘い香りといえば、くちなし。
こどもの頃、住んでいた団地の前の広場の植え込みにずらっと植えられていて、その時期の雨上がりはとくに、あたりに濃密な香りが立ち込めていました。「いいにおいやな、おかあさんにもってかえろ」とひとはなついた枝を手折って帰ったのですが、エレベータにのって、部屋についた頃にはすっかり香りが薄らいでいて、がっかりした思い出が。
そこで、母に「このお花はくちなしっていうんやで」と教えてもらったのです。
あの時の団地と団地のあいだの四角い薄曇りの空、しゃがんだプリーツスカートからのぞいた膝こぞうと色あせた靴の甲、母の横顔、エプロンの色、すべて鮮明に思い出されます。


でも、そのころはやっていた『くちなしのはな』が同時に思い浮かんでしまうのです。

渡哲也の大門サングラスと、♪いーまではゆびーわもーまーわるほどー♪というオトナ味な歌詞とアンニュイなメロディもあわせてぽっかりと頭に浮かび、なぜかわたしの気持ちの奥のほうをきゅんとさせます。

投稿者 あつこ : 2005年10月15日 14:00

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