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2005年07月25日

ばかの壁は富士山あたりか

困ってます。
息子の口癖…「ばか」。

保育園に行くと、いろいろ覚えてくるよ…とは言われてました。
第一弾は「あっちいけ」でした。
たぶん、言葉の重みもさほどわからず、口で転がす語感がよかったんだと思います。
「要らんことしい」な息子(おまけにクラスでは一番月齢が下の3月うまれで行動もやや幼い)なので、なんかやらかすたびにお友達からもそう言われてたんじゃないかなあ。

それが落ち着いたと思ったら、今度は「ばか」です。
「ばか」はけっこうカチンときますのん。

こないだ、福井からいらっしゃるお客様(奥様が関東の方で、月2,3回は東京にお食事がてら遊びに出られるのだとか…)とお話していましたら、「あなたのブログ読んでるんだけど、マクドっていうのって関西圏の人だよねえ。ばかとあほも、東西差があって、関東はばかは許せるけどあほは許せない、関西はその逆なんだよねえ…不思議なもんだよねえ」といなせな関東弁で指摘され、「はあ、そういえばそうだ。だからわたしはばかにこんなに腹立てるんだわ」と腑に落ちました。

自分が言われて(されて)いやなことは相手もいや、ということを根気よく伝える努力はしているのですが、なかなか…。
つい「ばか言うたもんがばかじゃ」などとオトナげなく、また怒り任せに必要以上に関係ないことまで怒ってしまい、あとで息子の寝顔を見て反省します。
が、息子は一晩寝たらすっきりさっぱり、朝イチからまた「ばか」。
いやになってしまいます。

わたし相手はともかく「ばか」発言は相手を間違えればかならずけんかの種になることうけあい。
その上彼はけんかっ早いわけではないのですが、すぐ手が出てしまうほうなので、「今日もおともだちをつねりました」「ひっかいて血が出ました」「噛み付きました」とご報告を受けることがほぼ毎日。(最近は年中さんや年長さんから「おばちゃん、この子すぐガブッてするの」などと直訴増加中…。)
何とかならないかしらと思いまして、しばらく考えておりました。


で、息子に「ばか」と言われたら、「大好き」と言い返すようにしてみました。
最初は「何いってんの?」て顔をしていましたが、そのうち

「ばか…もう、あーちゃんなんて大好きやわ!」と捨て台詞を吐くように。

「ばか」とは言いますが、これだとただすねているだけみたいなので一応は作戦成功です。少なくとも、わたしは怒り任せに叱る回数は減りました。
まあ、まめな男なのでほかにもいろいろと新しいことをやらかしてくれるので、叱る回数はトントンなのですが。
保育園でもちょっと落ち着くといいのですけれども。

叱ると怒るはちがうんだもんねえ。悩ましいことです。


10年以上前の話ですが、「探偵!ナイトスクープ」という番組で、その「ばかとあほの境界線はどこにあるのか」という調査をするという企画があったのですが、、ディレクターの方が放送後もライフワークのように取材を続け、一冊の本にまとめられて『日本アホバカ分布考』(正確なタイトルは失念)というぶ厚い本を上梓され、買って興味深く読んだ覚えがあります。

投稿者 あつこ : 2005年07月25日 02:58

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