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2008年05月17日

正直、こんなのでよくなるなんて思えずに帰りました(笑)

「ごめんね、はっきり言っちゃって、あはははは」
昨日、先週に引き続き2回目のご来院だったクライアントさん。


しんどいところがありすぎて、いっぱいいっぱい。
整形、整骨院、リハビリ、痛み止め、筋肉注射、電気治療、マッサージ、施術後動けなくなるほど痛い整体…。
あらゆる治療を何年も受けて、その方のおからだは「らくになることはあるんだろうか」という思いでつよく緊張しておられました。

痛みのあるところはひとまず半分まで下げて、あとはひたすら「待つ・聴く」ことをこころがけて触らせていただきました。

動作に軽さ、動きがある程度出たので、「今日は、とても眠くなると思います。からだに抗わず、早めに床についてくださいね。」と申し上げてお見送り。

翌朝まで、ひさしぶりにぐっすり眠れて、お腹がすいて目が覚めたそうです。

よかった。



痛みをとることはとても大事(整体にはあるていど痛くならないとお出でにならないかたがほとんどですし)なんですが、それ以上に、快復に向かう為の休息がとれるからだにつながるような状態でお帰りいただくことを願いながら施術しています。

お仕事、家事、赤ちゃんのお世話、ご家族の介護など…さまざまな事情で、睡眠時間を確保できにくい方でも、緊張すくなく、ゆったりと床に預けられるからだから引き出せる質のよい睡眠。ゆったりとからだをめぐる息。

「眠れない」とおっしゃるかたのほとんどが、疲労をかくせない表情の割に、眼ばかりがさえてぎらぎらしておられます。
休むことなくアレコレ考えてたり、心配事が常に頭を支配してたり、周りにはいつも気を遣ってたり…。
からだが疲れている以上に、あたまが、緊張している。


こころとからだの問題は表裏一体だといわれます。
わたしは、こころ悩ませるひとになにか出来るような資格はありません。
でも、からだとこころがつながりを持つのならば、ひとたびはからだを元気にして、こころの回復を待てるような準備のお手伝いをする事はできると思います。できないにしても、そうでありたいと思います。


「健康」って、なんだろう、と最近よく考えます。
健康に対する思いも、基準もひとそれぞれ。

いまはやりの「骨盤のゆがみ」という言葉があります。
人のからだにとって大事なところではありますが、それゆえにその部分だけをフォーカスする難しさは、「健康」という壮大なテーマを切り分けて扱うことに似ています。

ひらくだとかとじるだとか、まるでドアの開閉のように平坦な言葉で表現して、はたしてその言葉からからだをまるごと受け止めるイメージをクライアントさんが膨らませることが出来るのだろうか。

「骨盤のゆがみ」というその圧倒的に強い言葉を、からだに不安をもつ相手に投げかけることは、相手におもねるだけの自己満足なのではないんだろうか、こんなことでいいんだろうかという思いがあり、しかしまた、そういう思いで、慎重に言葉をえらんでも、逆にとても無造作に受け止められてしまい…(もちろんわたしの勉強・理解・要約不足、いうこともありますが)クライアントさんがからだに思いをはせるステップを踏み外すのを眺めるしかないその歯がゆさでますます口にしづらくなっています。


2ヶ月に一度のうののエッセーは、そんな思いを整理して伝えるためのよい勉強の機会を頂いたのだと受け止めて、毎回書かせていただいてるのですが…ほんとうに、むずかしいことだなあと回を重ねるたびに感じています。

また、20日に来月掲載分の締め切りが来るのですが(発汗しつつ笑)。






開業当時からお出でになっている同世代のクライアントさんに、「最近、整体に行ってるの、のぞみ整体といったら、ああ、聞いたことある、どこにあんの?ってやっと言われるようになりましたねえー、いままではスルーされることのほうが多かったんだけど(笑)」と言われました。

なんでも、こつこつやっていくことなんだなあと、開業してまだ4年ですが…あらためて思います。

「お客さんにもしょうかいするわね」とおっしゃってくださる自営業の方、「これ、ともだちにもあげたいんで持って行ってもいいですか?」と、たくさんパンフレットを持って帰ってくださる方。
ほんとうにありがとうございます。

昨日、北海道の出張のお土産に、とロイズのチョコとバターアメを頂きました。
ふっと出先で、思い出してくださるなんて、ありがたいことです。

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投稿者 あつこ : 2008年05月17日 21:06

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コメント

日々おなじことを考えつつも文章にできないもどかしさを抱え…文字にして書いて下さっていることに呼吸が通る思いです。ありがとうございますです。

もっと表現力を持たなくてはなぁ…

投稿者 おおの : 2008年05月18日 15:32

おおのせんせい。

コメントありがとうございます。

わたしも、おおのせんせいのブログを読ませていただいて、いつも心強く感じておりますのん。

はじまりはどこか、おわりはどこかということをはっきりさせないまま、今に至るまでの奇跡のようなことは、日々の中にもからだにもひとしくふりそそいで、それは本当に尊いことなんだなあと。

この仕事を天職だといえる覚悟はいまだにありませんが、そしてあまりメジャーな職種でないため霞を食って生きているような浮世離れしているように見えて(見えるらしい)、いろいろと現実には大変なことも有りますが、この仕事を生業とできることはしあわせです。ほんとうに。


おおのせんせいも、そう思うでしょ?

投稿者 のぞみ。 : 2008年05月19日 16:05

先日診ていただいた逸見です☆
ご丁寧にお手紙ありがとうございました!!

診ていただいている最中は先生もおっしゃっていたように
「何をしてはるんやろ???」
と思っておりました・・・が!!
あの後旦那と合流すべくテクテクと歩いていたら
「ん!?なんか体が軽い気がする☆」
と足取り軽く歩くことができました☆

週一、二でもマメに通えるとよいのですが、敦賀まで中々行くことができず(;x;)

また時間を見つけてお願いできたらな~と思っております☆

投稿者 ☆へんみ☆ : 2008年05月21日 21:51

逸見さん。

こちらこそ、コメントでお返事ありがとうございます。
その後、どうかなーと案じつつおはがき差し上げた次第です。

そうですねえ、こないだもやっとこさお出でいただいたんですものね…。
でも、お近くのヨサには、お時間許す限り(開店日との関係もおありでしょうが)、ご予定日までできるだけ行ってみてくださいね。

月満ちて、ご安産でありますようお祈りしています!

投稿者 のぞみ。 : 2008年05月22日 01:27

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