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2005年08月23日

くちづけをせがむ男とett

日曜日は17時で閉めまして、松原の雑貨店ピニョンピニョンさんにettのライブを聴きに行って来ました。
なんだか…夢のようなひとときでした。

定員ぎりぎり30人以内、という空間で、カタカナさえもほとんど含まない純日本語のうつくしい歌詞を、行間や背景の空白から聴き手のイマジネーションをかき立てる「水墨画のような俳句ポップス」と比喩されるettのうた…太陽のあたたかさ、ときには柔らかな細い雨、そしてここちよい湿度を帯びた風を感じさせるkeiさんのギターと、西本さゆりさんの声が聴ける贅沢。

大事なひとの手のぬくもりをおもいだして、少し泣きました。


わたしが持っている2枚のアルバムのなかには入っていなかったので初耳なのでしたが、「今日はこの雨の中をありがとうございます…」とおっしゃりながら唄われた『雨男』という唄の歌詞が、印象的でした。


     雨男のぼくのかわいた心に
     晴れ女のきみの涙がひとつ

     雨男のぼくの閉じた傘に
     晴れ女のきみが手をかけた


うろ覚えなので、ちょっと違うかもしれませんが。
また聴きたいなあ。


店主の喜多村さんが用意してくださったフードがとてもおいしく、息子、もう…欠食児童のようにむさぼるがごとく食べてて恥ずかしかったです。とくにうずら豆(?)と蛸のマリネに夢中になり、演奏中もフォークで必死に突き刺そうとするのですが、捉えられずはじけたおまめがあっちこっちにジャンピング…(笑)。
こどもって、ほんとにおいしいものってわかるんですね。マリネなんて偏食の息子は絶対食べられないと思って、それはわたし用の白ワインのお供にしようと、息子用にはスペインオムレツをもとめたのですが、結局全部食べられてしまいました。2ステージ目との間と、ライブ終了後にも「あーちゃん、おまめおかわりする」とおかわりも取りに行かされるし…。しまいにはジュースこぼしちゃうし。スミマセン…。


この2週間ほどは院内でもBGMとしてずっと流していたので、仕事の合間に顔をのぞかせていた息子もききおぼえ有るらしく、食べてからは時折後ろに座っていた浴衣姿の3人連れのべっぴんさんに愛想を振りまきつつ聴き入っておりました。
だんだんいいムードになってきたのか、でれーっとわたしにもたれかかり、「あーちゃん、ちす…」とちゅうちゅうされてしまったよ。2こ前の席に座っていた女の子も、お母さんのお膝にきて「ちう…」としていたので、お子さまになぜか「チウの神様」が降りてきたようです。アベックさんも何組かおられましたが…まあ、そんなわけにはいかんわなあ。いかんわなあ。それにわたし、きっと失礼なくらいじろじろ見てしまうわ。

すんでからも、ボーカルの西本さん(保育士さんをなさってたことがあるそうです)にいっぱい遊んでもらい、もう彼女の魅力にメロメロ…。喜多村さんのおうちで泊まられるお二人と帰り道も途中まで一緒(細い路地に入るので、夜に大興奮の息子の大声が家々に響くのが予想されたので、わたしたちは大通りから帰りまして)だったのですが、「また来てね!」「グンナイ!」と最後まで名残惜しげに挨拶していました。

帰ってから、一緒にお風呂に入っていましたが、わたしの鼻歌にダメだししまくりでした…すまんのう。

投稿者 あつこ : 2005年08月23日 02:16

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