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2005年06月05日

ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ

この土曜日は、ご予約の変更があったり、子供が変な時間に昼寝を始めたりで、ノンビリした1日でした。
お昼、久しぶりに吉本新喜劇の「フンワカフンワ~♪」というおなじみのテーマソングと、定番ギャグの畳み掛けるような応酬に、かなり癒されました。
今日はちょっと身体のことをかきます。お邪魔しまんにゃわ~。

以下、長文ですので、なかやまきんに君がクルクルまわって筋肉を自慢しながらしゃべってるのを頭の片隅で思い浮かべながら読んでいただくと、ちょっとはご負担が減るかと思います。ほんまか?


中年・熟年層の主婦の方がおっしゃることが多いんですが

「時間に追われて必死だった子育て中のことなんかを思えば、今は主人とふたりぐらしでノンビリしてるんだし、特になにかしてるわけでもないのに、肩が凝ったり疲れがとれないのって何でなのかしらねえアハハハ」


さ、ここでカンペイさんの登場です。

「止まったら死んでしまうんじゃあ」


…死ぬっちゅうのは大げさですね。
でも、身体を動かさないでいる事って楽なようですが、実は身体にはけっこう負担をかけています。
身体は、いろんな部分が補い合って機能するようにできているのですよ。
ほんの一例ですが骨をまたいで隣接した筋肉同士もしかり、ちょっと離れた股関節と肩甲骨もしかり。

それは、どこかを一時傷めたりしても、上手に補って日常の動作内で「多少不自由だけれども全くできないことはないようにする」というのを本人の意識しないところでサポートしてくれるフレキシブルさを持つ反面、「本来は動くはずのところを動かさずに済ましてしまっている(これまた無意識下で)」ということもだんだん増えてきてしまうのですね。怠けてるところがあれば、そのぶんの仕事をどこかが代わりに引き受けてくれてるんですねえ。えらいねえ、身体。ありがとう、身体。

こういう場所が増えてくると、さっきの奥様のような「何もしてないのに疲れる」とか「車を運転していても知らない間にハンドルにしがみつくほど腕にも肩にも力が入っている」とか「寝るとよけい身体が固まってくるような感じがあって、疲れが抜けにくくなる」というような自覚症状(これすらも当たり前のことで、指摘されて初めて「え?みんなそうじゃないの?」ていわれる方が多いです)が出てきます。


今、「アクティブレスト(積極的・動的休息)」という考えが見直されてきています。

もとはリハビリテーションの世界での言葉でしたが、仕事や家事のオートメーション化・生活の洋風化のなかで「日常の中での運動不足からおきる慢性筋肉疲労(よく考えると変な言葉ですが)」を解除する方法として、ウォーキングやストレッチなどの軽い負荷の運動を充分な時間やこころのゆとりをもって行ない、心身の疲労を回復しようとすることがその大意となってきています。


運動というと、『鍛えなくては』という気持ちが先立ち、いきなりハードなメニューのエアロビをぴんこしゃんこいいながらやってみたり、「プールに通うぞ!」と鼻息荒く水着を買って飛び込んでみたり、深夜の通販でやってる「ラテラルサイトレーナー」あたりを買って、張り切ってしょっぱなから最大の負荷をかけてやってみたりで…翌日寝込むほど疲れ、運動に懲りて、またその痛み忘れたしばらくして「これじゃイカン」とまた、シャカリキにやって、また疲れて…。

別に、ばしばしに鍛えなくてもいいんですよ。
筋肉は、あらゆる意味で鎧です。
身体を守ってくれる大事なものですが、時に必要な動作を妨げる手かせ足かせになります。
疲労で縮んでゆがんだ身体をさらに偏ったハードな運動で縮めるのは、新たな疲労の要因のひとつになります。

まずは、身体をのびやかに、しなやかに…。
それから、義務ではなく心から楽しめる休息法を、一回の時間は短く、それを生活のなかで気長に続けていくことがのぞましいですよね。


身体が、気持ちを追い越さず。
気持ちが、身体を追い詰めず。
常に身体と気持ちが寄り添って歩けますように。

祈りにも似た気持ちでお客様をお見送りする、のぞみの独り言でした。

投稿者 あつこ : 2005年06月05日 01:34

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コメント

すいません、わたしのお腹の小鳩ちゃんが鳴いているわにコメントしちゃいましたけど、コメントする場所を間違えました。こっちでした。

しかしタイトル逸品ですね。

投稿者 matsu : 2005年06月05日 22:12

のぞみさん、こんにちわ。

いいですねー、新喜劇。
 最近また、若手がおもしろくなってるし。
いい意味で、先の読めるギャグは、安心してみれて、笑うとスカッとします。

のぞみさんの整体観、いつもすごく共感をおぼえます(ナマイキなこといってすいません)

 アクティブレスト、とても参考になりました。

今日もがんばって整体してきます!

投稿者 稲村@実家 : 2005年06月06日 09:37

matsu院長先生、コメント有難うございます。恐縮です。

早くからアクティブケアを提唱し、施術に取り入れてこられたmatsu先生にようやく時代の波が追いついたってとこでしょうか(笑)。

ひいては、高齢化、介護、ライフスタイル・ワークスタイルの見直しなどいろんな問題につながることだと思うのですよね。
そういった社会問題のあおりもあったりでアクティブレストの啓蒙活動が定着し、受け手の方の意識の向上があるということは大変すばらしいことですが、揉みっぱなしじゃ済まされなくなっていくということは、さらなる技術の研鑽・知識の向上が施術者にも求められてくることになるのですよね。

なんか、自分で自分のお尻に火をつけちゃったみたいです。でも、これをいいプレッシャーにしたいですね。
頑張らなくては。押忍。

投稿者 のぞみ。 : 2005年06月06日 12:42

稲村さん、こんにちは。
ご実家ではノンビリするまもなく、ご家族に施術されていたとのこと、お疲れ様でした。

わたしは家族と同居しているので、今やなんだか日常で当たり前のように親や兄弟に施術をしてますが、この仕事をしてなかったら、なんか頼みにくいことをお願いする時ぐらいしか肩揉みなんてせえへんのやろなーと思います(笑)

新喜劇、子供の頃はあまりにもベタすぎて苦手だったんですけど、年とともに(笑)ロンブーとかナイナイとか、新しいお笑いの人たちのどぎついのについていけなくなって、新喜劇みるとなんかほっとしますね。

やすえちゃんの「砂浜に埋めてダンプでひいたろか!」「鼻の穴に割り箸突っ込んでどつきまわすでワレ」は死ぬまでにいっぺん言ってみたいですね。
マジギレじゃなく、どっかでちょっとわらかそうとしてるところが好き。

投稿者 のぞみ。 : 2005年06月06日 13:06

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